2014年5月29日木曜日

「河西大地の手植えノートwebsite」のURL

申し遅れましたが、このたび自称“気まぐれ執筆家”の私が、自身の散在する興味分野について調べたり書き散らしたことを、ひとところのウェブサイトにまとめました。
このブログも、それに伴ってはじめました。

「河西大地の手植えノートwebsite」のURLは、
kasainote.net
です。
(追記:2014年5月23日~2017年4月までは、kasainote.asia/ でした。)
どうぞお時間のあるときに、覗いていただけたら幸いです。

“気まぐれ執筆家”というイイ加減な肩書には、いろんな意味合いがこもっています。

シンプルに「執筆家」というには、(私的なことを除き)書かない期間が多い事実。
「職業執筆家」というには実績が足りないこと。
四方八方飛んでしまう興味。

また大それたことを臆さずに言えば、プロ意識よりも、アマチュア意識を生涯大切にしていきたいという意識。これにはもちろん賛否両論好き好みあるでしょうし、たとえば責任の重い職業人にはあてはまっては困る意識でしょう。
けれど、プロ意識がプライドと責任感で成り立つと同時に限定された(とくに経済的)社会性の上に成立するものであることから、私にそれは合わないという直感があります。

私は旅が好きですし、コーヒーを飲むのも好きですが、これらも気まぐれな感覚で行動するもので、それと似た感覚で、物を書いていきたいのです。

もちろん、真剣に、です。
そこはきっちり責任を持ちます。

2014年5月26日月曜日

じめじめの沖縄と古本アレルギー

今日の湿度はひどく、雨がふりそうで降らない空がもどかしい。
窓を開けると心地よい風が入ってくるが、湿っているために床がぺたぺたし、本や紙はしなしなとへたってしまう。
昨日、2台めの除湿機を購入した。

沖縄に住むということは、虫や湿気や黴と戦い続けるということでもある。
とはいってもアリや蛾や蜘蛛はむやみに殺さない。殺生するのは蚊の類。そして、将来的にはシロアリとなりそうだ。

湿気やカビとの戦い。それは凄まじい消耗戦である。
大切な本を持っていれば、なおのことそうなろう。


そういえば、古本のカビ臭のアレルギーに私は神奈川にいる頃から悩まされてきた。
そして、いろいろ試したものである。
いちばん効きそうだという情報が広まっているのが重曹だったが、これはどう使っても効力をはっきしてくれなかった。

私は結局、徹底的に物理的隔離を遂行した。
そうしなければ、ゼーゼーしたり、どんよりと体が重くなるからだ。
古本好きの古本アレルギーには、ほんとうに運命を恨んだ。
コーヒー好きなのにコーヒーでパニック障害を引き起こした時と同じくらい、運命が憎らしかった。

だから、物理的隔離といっても、部屋から古本をなくすわけではない。
大きなビニール袋にすべてを詰めたのである。そして、押入れに並べたのだった。
効力は充分だった。


しかし、これでは読むときにはやはりカビ臭でぐたっとやられるのだ。
私は考えた。
図書館で昔使っていた「曝本」(ばくほん)という言葉は、日や空気に古い本をさらす、という意味である。これをしなければ、と思った。
しかし、ただテーブルの上に開いておいても、アレルゲンを部屋中にばらまくだけであろう。

私は、お手製のアイディアを形にした。ベランダに、ワイヤーを五線紙のように巡らせて、背表紙が上に向くように本のページを引っ掛け、微妙に開いたような形で干すのである。
これが、決定的な古本アレルゲン除去方法である。
私は古本をむしばむ黴に勝利した。

手植えノートMemo ブログを始めます

はじめまして、Kasai Daichi と申します。
ブログを今から始めます。よろしくお願いいたします。

こちらのブログには、私自身の日々の活動や雑感などを載せます。
今流行りの twitter も Facebook も、ちょっとしかやっていないので、その代わりにここに少しずつ書く計画です。

この度作りました『デカルトの重箱』 Blog を含めて、私にとってはこちらの『手植えノートMemo』 Blog は、数えてみれば5個目のブログですが、自身で用途やコンセプトを覚えておかないと、すぐに何でもかんでも帳になってしまうので肝に銘じております。


さて、「手植え」(てうえ)という語はめったに使わない言葉ですが、稲を植えたり、植樹したりというのを本人がやる、ということでございます。「酒匂川の岸に二宮尊徳手植えの松がある」とか、「天皇陛下お手植えの桜」とかいうようですが、偉い人限定の用語ではありません。

2014年5月下旬に始めた私のウェブサイト『河西大地の手植えノートwebsite』は、あちらこちらに飛んでばかりの私の興味分野を統合したホームページです。
興味分野は大きく分けて3つ。すなわち沖縄のガラス、デカルト哲学、絵点字フォントと今のところなっています。いずれも、元々あった文化や知識やモノですが、そこにプラスαして付加価値のつくような新たな活動をしていく、というのが私の行動スタイルになっています。
すでに豊かなフィールドがあり、そこに私自身の手で新しい苗を植えていく……そのような決心、そのような方向性をニュアンスとして題名に込めました。