2016年7月27日水曜日

悲惨な相模原事件

今日の未明に神奈川の相模原で起きた痛ましい「相模原事件」。
津久井やまゆり園という障害者施設を青年が1人で襲撃、50人近くを刺し19人が亡くなったという。戦後最大の殺人事件になってしまったらしい。
真面目で人当たりがよく優しかった元施設職員が、大麻のせいなのか突如として過激な差別思想を持ち、園を辞め、通報により警察やら施設で保護されていたが、数カ月後に犯行に及んだとニュースで言っている。
悲惨なテロは世界中で起こっている昨今だが、比較的平和な日本でこの事件が起きたことは、海外でもニュースになっている。
しかし、この26歳の容疑者はなんと、犯行計画をことこまかに議員や警察に事前通告していたというではないか。

この事件は、・・・ひどすぎる。
むごい。言葉にならない。
犠牲になるのが社会の最弱者という、とんでもなさ。ソフトターゲットの最弱点を狙った執拗で周到な犯行。
これはこれとして十分にとんでもないのだが、しかし、この事件のとんでもなさは他にも多々あって、、おそらくマスコミでも世間でもこれからヒートアップして議論を呼ぶだろう。

つまり、ただ偶然に犯人の気まぐれで発生した大量殺人、ではないのだ。――複合的な社会問題の表出なのである。
なんというか、日本の市民の、日常社会の歪が吹き出したような。どうにかこうにか隠したりなだめたりして、何とかやってきた問題の膿が、ひょんな拍子に爆発して飛び散って出たような。
社会的弱者に対する人倫の問題、障害者施設の安全面の問題、雇用者の性格や不満への対処の問題、大麻の問題、人間関係の問題、・・・幾重にも連なる問題に継ぐ問題の束だ。

そして、神奈川県警はやはり徹底的に責められても仕方があるまい。組織として無能だ。決められた仕事はしたのだろうけれど、問題に対して有効に機能していないではないか。今回はとくに、犯人が解答を送りつけてあるのに、テストにまるで対処しなかった受験生さながらだ。仕事を上手くこなせず空回りする時の人間をみているようだ。

目を覆うばかりの悲惨な事件は、故郷神奈川ということも手伝って気になり続け、沖縄に住む私の心さえも暗くする。


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