もし、「琉球ガラスの日」というものがあったなら、ということを2年ほど前から度々考えている。
2016年1月現在において、そういう日の設定は見当たらない。調べて出てこないから、多分ないのであろう。
さて、何のために「琉球ガラスの日」を設けようと思うのかというと、さほどの理由はない。
よく「◯月△日は、◯◯の日」というアイキャッチを見かけるが、それは、「その日に◯◯について想いを馳せよう」とか、「ちらっとでも思い出してみてください」ということが多い。
イベントも起こしやすい。
だから、琉球ガラス分野でも「琉球ガラスの日」を設定しておくのもよいのではないかと思うのだ。
たとえば。
先日は、私の住んでいる沖縄県糸満市の日があった。1月10日だった。
なぜ1月10日かというと、1(イ)月10(ト)日、ということである。
単なるダジャレなのだ。
しかも「マン」はどこかいってしまったが、不完全でも気にしない。
で、その「糸満の日」に具体的には何が催されたのかといえば、(今年は日曜にあたったので、その前日)糸満市内の学校・幼稚園・保育園が開放され、見学・応援ができるとのことだった。
せっかくなので、私は妻と子供を連れて近所の小中学校と幼稚園を見学しに行ってみた。
「お子さんが通学されてるんですか?」
と何度か尋ねられた。
べつに我々の子どもは通学していない。
我々は、「糸満の日」だから来たのである。
家内は、
「授業参観日、ってことなんじゃないの?」
と、我々一家だけ勘違いして来ている心配をしていたが、糸満市のチラシを見るとそういうわけでもなさそうなのだ。
「見学に来てください。そして、子供たちを励ましてあげてください」
というのが、市のコンセプトである。
私は、あえていうならば、反抗期の5歳の長男に「学校とはどういうところか」を見せてやりたかったという思いはあったが・・・
さて、話題を戻そう。
ダジャレでも瓢箪から駒で、上記の通り1月10日はちゃんと「糸満の日」として機能していた。
調べてみると、その調子で色々と「◯◯の日」はある。
予想どおりというべきか、7月8日は「那覇の日」だった。
7月5日は「名護の日」だ。
どちらもダジャレ路線で、「想いを馳せてもらう」のがテーマである。
では、「琉球ガラスの日」があるとすれば、何月何日になるだろう?
まずは、ダジャレでない方向で考えて「琉球ガラスができた日」というのはあるのだろうか?
そういう日は、・・・ずばり言って、ない。
1960年前後、牧港硝子工場に近所の米軍基地から洋風ガラス製品のオーダーがあり、琉球ガラスのスタイルの原形がやがて確立する。しかし、年月日などもちろん不明であり、そんなものがあったら逆におかしい。
その牧港硝子は、戦前のガラス工業をひきつぐ奥原硝子製造所から職人や技術が分派して設立された。その奥原硝子は、沖縄ガラス工業所というところが経営形態を変えてできた会社だ。
沖縄ガラス工業所は、十・十空襲で焼けた前田硝子工場の再開した工場である。
その前田硝子は、戦前沖縄にできたり消えたりしたと考えられる4つのガラス工場の1つである。
つまり、このように琉球ガラスやそれ以前の沖縄のガラス産業を担ってきた工場には、それぞれに設立年月日や操業開始の年月日があるであろう。
が、それらの日付さえも、なかなかはっきりしない。
沖縄で最初のガラス工場は、1909年(明治42年)の沖縄硝子製造所であるが、10月の設立というところまで分かるが日付は不明である。その親会社は2月の設立だ。
そしてそもそもの話、明治末期のスタイルはいわゆる「琉球ガラス」ではない。日本本土と同じ実用のガラス製品を作っていたし、経営者も職人も内地の人間だった。
ということは、「琉球ガラスの日」を考えるには、やはりダジャレ路線で行くべきか。
琉球ガラス・・・
リュウキュウガラス・・・
リュウ9ガラス・・・
・・・難しい。ダジャレが、あてにくい。
しかし、私は思い至った。
Ryukyu(リューキュウ)・Glass。
ジューキュウ・グラス。
ジューキュウ・クガツ。
19・9月。
「9月19日は、琉球ガラスの日」
で、・・・・・・よいのではなかろうか!?
(みなさまはどう思われますか? ご意見賜りたく存じます・・・)
ちなみにの話、2016年の9月19日は9月第3月曜日にあたるため、たまたま「敬老の日」と重なります。
オジィとオバァに感謝を込めて、琉球ガラスを贈ってはいかがでしょうか?
という感じでいかがでしょうか。
(Website Memoページより転載)
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