2016年8月6日土曜日

貧乏暇なし

なんやかや、なんやかやと非常に忙しい。
そのいっぽうで、子どもたちと遊んだり近所の人や友人と井戸端会議をしたりという日々を送っている。
と同時に、妙な鼻風邪をひきこんで鼻声と粘着鼻水が煩わしい。体調も気分も作業効率も下がりっぱなしである。
やるべきことはまだまだまだまだ他にもあるのだが、ほとんどを中途にしたまま過ごしてしまっている。
貧乏暇なしとはまさに自分のことだ。

今日は久しぶりに暗雲の覆う曇り日で、小風も吹いていた。
めずらしく涼しめだ。(台風5号が接近中の関東では38度とか何とかニュースで言っていた)
風は気持ちいいし散歩にももってこい、ちょうどこそへお隣の奥さんが子どもと訪ねてくれて、私も急いで身支度をして、長男を連れていっしょに近所の公園へ行き、子どもらをブランコやボールで遊ばせた。
ブランコの下に蝉の死骸があって子どもが騒ぐので、羽を持ってどかしてやると、中から小蟻が慌ただしく出てきて一列に並んで退去を始めた。その素早さと見事さに親も子も感嘆の声を挙げた。長男が「こども園のこどもたちより並ぶのがじょうずだよ」と言っていた。

突如としてサーッと斜めの白雨が降り注いだので、私たちは四阿に避難した。
風も吹くので多少霧雨が振りかかる。
なかなかやまない。
やがて3歳の女の子と5歳のうちの長男は雨の下に出て水たまりの中を歩きはじめる。頭から濡れて喜んでいた。
隣の奥さんは1歳の子を抱きながら笑顔で子どもと接したり、私と他愛のない話を交わす。長らくそうしていたあと、私は妻に電話して皆を迎えに来てもらった。帰ると同じアパートに住む子どもが駐車場で2人待っていたので合流する。隣の奥さんは1歳の子と帰宅し、妻は9ヶ月の子を連れて買い物に出かけた。残りの子どもたちを私は散らかった部屋に上げて遊ばせながら、自分はその側で夕方遅くまで古書の整理のつづきを延々とやっていた。

じつはこの数日、アパートの管理会社の人があまりに不誠実で多々不満が生じ、心がササクレ立って仕方がない。
他方では、地域近所の人々や子どもがらみの友人がほんとうに親切で、しばしば交流がある。感じの良い人ぞろいなので非常にありがたいと思う。

運の良いこと悪いこと、多忙と余裕のないまぜだ。この生活がしばらく続くことだろう。
けれどずっと続くことはない。
子どもはすぐに大きくなるし、私も妻も、そして誰もが歳を取る。環境も変わるだろう。興味も仕事も変わるだろう。
何もかもが移りゆく、そういう人生のことを、調子の悪い時には特にじっくりと考えてしまう。
そしてやがて、調子の悪い時の「良さ」はこのことにこそあるとメタ的に考えたりもする。






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